灰皿の変身

義父は死ぬまで煙草をやめられませんでした。

ヘビースモーカーでしたが、90歳を超えてからは自粛し、1日2本を大事に吸っていました。

老健に入所することになり、きっぱりやめました。その代わり、リハビリのお兄さんや音楽療法の方たちとの交流があり、2年間結構楽しんで生活していたので、タバコがなくても時間が持ったのでしょう。

 

うちで義父用に置いていた灰皿は、役目を終え、今は私の書道の友。条幅を練習する時の硯になっています。大きさもちょうどよく、穂先を揃えるにも便利。

 

条幅を練習する時は、時間も心も余裕がないと無理。集中力が続かないので、休み休みです。でも、書道を始めたのは、いづれ大きな字を書きたいと思ったから。

うまくなるためには、長い忍耐の時間が必要。

何事もすぐにはうまくなりません。