昨日は、渋谷ホールで「なんでもコンサート」。
お題通り、ジャンルは問わずなんでもありのコンサート。
歌、フルート、ピアノ、朗読、仕舞 など。
私は、スペイン歌曲2曲。
印象に残ったものに、金子みすゞの詩集の朗読がある。
どの詩も美しく、童話のようだが、裏側を見据える観察眼にドキッとする。まるでナイフのような鋭さ・・と思っていた。
久しぶりの再会の人もいて、帰り牡蠣のレストランで打ち上げ。
隣に座った人が、「金子みすゞって自殺したんだけど、理由知ってる?」との問いかけ。
彼女は、結婚して娘を授かるが、夫の放蕩のため離婚。子供を連れて実家に戻る。一度は親権を手放した夫は、その後強硬に親権を要求。娘を連れていかれる日に抗議の服毒自殺を図る。
娘の心は、母に託したのだ。娘はお母さんが育てたらしい。
やはり、あの鋭さを持った人は半端じゃないね・・と話は朝ドラ「虎に翼」にも広がっていき、、、今朝の朝ドラの場面にも同様に痛みを感じた。
参加メンバーは、多くは「藍の会」の仲間たちだが、そのメンバーの友人、親戚など、聴きに来てくださった方が次は演奏者という形で増えてきた。
あと何年歌えるかしらねと言いながらも、演奏は年齢に関係なくみずみずしい。
なんでもコンサートは、他のコンサートでは出せないような試みでもOKなので、まだまだハッとするような演奏が出てくるかもしれない。
そうそう、私たちの能楽ユニット「花月標」も、鈴木さんが凄く短い曲を作り、短すぎるので間に仕舞を入れ、「怪へのプレリュード」という題で最後におまけのように発表。2回目の公演は、怪談ものにする予定なので、その予告版ということで。
これが、思いがけなくインパクトがあったらしく、昔の合唱団の後輩が痛く気に入ってくれた。これも、何でものおかげかな。。