昔の合唱仲間のLINEで、N響の2000回記念公演で、フランツ・シュミットの「七つの封印を有する書」をやっていたと教えてくれました。
何を隠そう、この曲を日本初演したのが、私たちフィルハーモニー合唱団でした。(えっへん)しかも、2回演奏しています。
当時は、まだシンフォニックコーラスそのものが珍しい時代に、フィル唱は現代曲を次々に日本初演していました。
私は、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」で入団し、次に「第九」、三度目がこの曲でした。
初めて12音階という言葉を知ったのも、この曲で解説にきた方たら。
ヨハネの黙示録を台本にしているスケールの大きなオラトリオです。
クリスチャンでない私が、ヨハネの黙示録を知ったのもこの時。
沢山の日本初演曲の中でも、これだけは今でも歌える自信があるくらい、のめりこみました。
エバンジェリストが日本で最初のカウンターテナーの丹羽勝海さんだったので、そのことも印象的でした。
年5回公演をしていたので、この曲も2ヶ月半くらいで仕上げたわけですが、もちろん暗譜。毎日譜読みをしていたのを思い出します。
黙示録という概念が当時は全く理解できなかったのですが、最近は、すでに何番目のラッパが吹かれているんだろうと思うようになるくらいの怪しい世界情勢です。