朝ドラを見た後、チャネルを変えずにTVをながら見していたら、「世界ふれあい街歩き」で、ポルトガル。
洗濯場で洗濯をするお母さん方の姿が。
そうそう、ポルトガルを旅した時、いたるところに水場があって、女性たちが集まって洗濯していた。
洗濯機ないんかい?!
この時は、12月の半ばからロンドンに滞在していた。大英博物館で水晶のどくろを見たいがために。オーパーツと言われているどくろだ。
ロンドンは暗くて寒くて、ホテルの部屋がひどくて風邪をひく始末で散々だった。
帰る前に3日ほど、ポルトガルに避寒にきている親友夫婦に会いにいった。
リスボンから、地中海の避寒地に行く列車の中から見たのが、オリーブ畑のいたるところにあった水場の風景だった。
友人の滞在先には、ご主人のご両親も大阪から来ていて賑やかで、大歓迎してくれた。
「行くからと言って、本当に来たのはあんただけや」とご主人が大笑い。
だって、ホテルの名前だと思っていた名前(セニョーラ・デ・ローサ)は、避寒地一帯の地名だったのだから。タクシーの運ちゃんの機転で、なんとかたどり着いたという無謀な冒険だった。
そこで驚いたのが、友人のひとこと。
「ここ、洗濯機が無いのよ。私、7人分の洗濯女になっているのよ~~」と怒っていた。列車からの風景は現実だったのだ。
洗濯機がないだけで、あとは快適な家だったけど、子供の頃から洗濯機に慣れている彼女にとっては、めちゃしんどい作業だった。
ポルトガルは食事も美味しくて、のどかで、ロンドンの暗さを払しょくしてくれ、来てよかった~の旅になった。
その年は激務でよく働いたので、自分にご褒美の旅だった。
帰る間際に水晶のどくろにも会えて、目的は果たしたが、今でも強烈に残っているのは洗濯機がなかったポルトガルの水場の風景。
結局、今も残っているんだと驚きながらTVを見た。だって、30年たっているんだから。
今は、ヨーロッパといってもあまり行きたい国はないが、ポルトガルならのんびりできるかなとふと思った。