先週末、自宅に戻って1週間。
面会が禁止なので、あまり母の状態がわからないままで不安な思いだけが募る。
もう、ターミナル期なので、1日中寝ているような状態。
母の施設を経営している病院に入院しているので、施設長さんが面会に行ったり、担当医からの情報を知らせてくれている。
コロナ禍の高齢者も家族もほんとにかわいそう。。今もコロナ患者は出ているので、病院も施設も厳しい対応をせざるを得ない。そういう意味では、スタッフも大変なのだ。
今日は、本格的に遠距離介護が始まった2010年からの日記を読み返していた。
思えば母には本当に振り回された。
至れりつくせりの施設とのご縁は、母自身が作った。暮れにベッドから落ちてろっ骨にヒビが入り、救急車で運ばれた病院がグループホームを経営していて、新しい施設を作る時のタイミングで入ることができたのだ。
入る前は朝から深夜までひっきりなしにヘルプの電話がなり、入ったら入ったで、もっと自由なところを探せと言って私と兄を困らせた。
なのだけど、スタッフさん達にはほんとに愛されて、「お母さん」と慕われ、培った習い事のスキルは思う存分発揮し、施設の代表としていろんなイベントに参加していた。
兄とも私とも散々喧嘩したけど、今になってみたら母には感謝しかない。
老いていく過程を見せつけるのは、親の最後の教育なのだ。
おかげで、私は老い支度は早めにやるよ。
母は自分の親も旦那の親も看ていない。ある意味ラッキーだが、自分の老いは不意にやってきてとても戸惑って悪あがきをした。
私は子供がいない代わりに、4人の親たちを見送る役回りになった。
10年以上の長い期間、親たちの介護に関わっているが、この時間が無かったら、親たちの事をあまり知らずにいただろうなと思う。
10年くらいの時間はあっという間だ。親を送ったら、次はいよいよ自分の番。
ホントに毎日を大事に過ごしていかないとね。