三曜会

今日は旦那と国立能楽堂へ。

 

佐久間二郎さんが主宰する三曜会の公演があった。

 

今回のメインの演目は「安宅」。源義経が都を追われ平泉に逃れる途中、安宅の港の関所で山伏を取り締まる富樫某に目を付けられる。

そこを弁慶の知恵で通り抜けるお話。

 

能は大体この世のものでないものが、主役が多い。

そしてこの世のものでないものは面をつける。

 

今日の演目は、珍しく人間ものだった。

登場人物が多く、山伏が9人、強力(ごうりき)という山伏の荷物を持って従う役には野村萬斎さんが。時々能に狂言の人が登場することがある。

 

弁慶は佐久間二郎さんで、義経は、佐久間先生のお嬢さんである瑞稀(みずき)ちゃんが演じた。親子共演だ。

 

今日は帰省の疲れが残っているのか、3回ほど睡魔に襲われ、強力に変装した義経を弁慶が金剛杖で打ち据えるという場面を見逃してしまった。

 

最後の弁慶の舞は見事だった。

 

今回の演目は登場人物が多く、にぎやかではあるが、ストーリーとしては地味な印象だった。紅葉狩りのような鬼女の華やかさはない。それがちょっと残念だった。

が、山伏たちの謡は地謡を凌駕する迫力で、今回のは男の演目という感じだった。