記憶と夢

夢というのは摩訶不思議な世界だ。

正夢とか予知夢のような体験もある。

夢の中のトイレは穢かったり、外から丸見えで用が足せなかったりするというのは、多くの人が共有するところだ。

私は、コンサート本番前になると、いきなりピアニストさんが別の人で知らない曲の楽譜を見せられたりするなどという夢を見る。

 

試験の夢は長く見た。大学の時に、合唱活動のやりすぎで単位を落としたことがトラウマなのか、いまだに物理や数学の試験のテスト範囲がわからないとか、出席していない科目のレポートどうしようと焦っている。

 

面白いのは、学生時代に住んでいた下宿に、今も時々こっそり行っているという設定。

中村橋にいたころは、閑静な住宅の離れを借りていた。沢山の友人が遊びに来てくれた思い出の詰まった場所だ。

そこのカギを持っていて、昔のままに荷物もあって、たまに息抜きに遊びに行っている。ここ、誰が賃貸料払っているんだろう・・なんていう心配までしている。

だけど、夢の中の部屋はどこか違う所があって、あれっと思うと夢の中だと気づく。

引っ越して何十年もたってから、たまたま豊島園のイベントの帰りに寄ってみたら、大家さんが代替わりして建物もすっかり変わっていた。

さすがにその風景を見て、もうここの夢を見ることはないだろうと思ったのだが、いまだに時々迷い込む。

自分にとっては大事な時代だったのかもね。

 

あと面白いのは、崖を登り続ける夢。

険しい崖をよじ登っている。果てしなく頑張っているときは、目が覚めると遅刻する時間。身体が休息を必要としているのだろう。

ある時、それに気づき、崖を登り始めたらやばいと目を覚ますようになった。すると今度は果てしなく長い階段を下りている夢に変わった。

これには笑った。夢も進化するのか???

 

夢と付き合っていくと、いろんなことを示唆していることがある。

旦那がガンで入院した時の夢は、氷の海の中を大きな船に乗って進んでいた。波の形で凍っているような海で、船の中も凍えるように寒かった。

でも、目が覚めたとき、大船に乗っているから大丈夫なんだと思ったら、その通り、手術も成功で転移もなくすぐに元の生活に戻った。

 

ある時期、夢日記をつけて自分なりにメッセージを読み解く練習をしていたからかもしれないが、私自身は夢と付き合うのが得意かもしれない。

夢は、単に脳が記憶の整理をしているだけという以上の情報があるので、気をつけているといいよ。