義父母の思い出

老健に義父訪ぬれば「矢切の渡し」背筋伸ばして高らかに歌う

義父は95歳まで元気に一人暮らしをしていた。95歳で転んで入院後は近所の老健にお世話になった。ここは音楽療法が充実していて、週1回の歌う日を楽しみにしていた。

音楽療法があった日に訪ねると、今日は「矢切の渡し」を歌って嬉しかったと言い、いきなり部屋でしっかりした声で歌いだしてびっくりした。

義父が歌うことがすきなことを改めて実感した時だった。

 

・初盆に実家に帰ると玄関で欄揃い咲き義母帰りぬ

義母は蘭のはなが好きで、沢山鉢植えしていた。義母が亡くなり初盆に帰った時、玄関先の鉢植えの欄が見事に咲いていて驚いた。それまでなかなか咲かなかったのに・・

ああ、義母がお盆で帰ってきたんだと思いました。