今回の朝ドラは、いろんな課題がてんこ盛りで、毎日考えさせられることが多い。
今週は、星家の要、百合さんが認知症を発症。
だんだん怒りっぽくなり、周りを混乱に巻き込んでいく。
うちの親たちも4人のうち、3人が認知症を発症した。
父はパ~キンソン病で、脳の縮小からくる認知症だったが、あまり進まず、グループホームでいる間は穏やかに過ごしていた。
母は父の介護から来るストレスで、一時的にひどい症状を示した。どちらかというと妄想型。でもその妄想が奇想天外なので笑いを誘う明るいものだった。こちらもグループホームで暮らす間に徐々に落ち着いていき、ひとり言は多かったが、92,3歳までは会話も成立していたと思う。
義母はレビー小体型認知症というやつで、ある時からとても怒りっぽくなり、また子供が見えるようで言動もおかしくなっていった。
おかしくなる時期と、歩けなくなる時期が重なり、入院→老健入所となり、入所後はだんだん穏やかになっていったので薬の管理がしっかりしていたのかもしれない。
どちらも私にとっては遠距離介護になったので、社会保険の助けを借りないと生活が成り立たなかった。
朝ドラの時代は、まだ認知症がぼけ老人くらいの認知度しかなく、社会が支える環境もなかったので、家族は大変だったと思う。みんな家でみていた時代だ。
親たちはそれぞれに健康には気をつけていたが、それでも85才前後で症状が出てきた。
自分も80才越えたら危ないと思っていないとね。
同じことを何度も繰り返されるのは聞くほうも苦しくて、つい怒りを爆発してしまうが、本人は毎回が新しい瞬間なのだ。
母に「それ、さっきもきいた!」というと、「え~初めて聞いたわ。」と返される。わざと言っているのではなく、本人にとってははじめて言ったのに・・と感じているんだとわかった瞬間だった。
認知症もパ~キンソン病もips細胞で治る時代になって欲しい。
母は最期まで娘と認識してくれたが、2週間の入院中に私や兄を認識しない時が1度あり、とても悲しかった記憶がある。
記憶というものが、その人の人格を構成しているのかもしれない。