着物の事

姪が卒園式の保護者代表になり、急遽着物で出席することになったらしい。

LINEでレンタル着物の候補を上げてきた。きくと3/15らしく、とても店に行ってみている時間はないのでネットで探しているという。

薄いピンクの花柄で、こんな華やかなの着るの?とちょっとびっくりしたが、そういえば私も20代に友人の結婚式に来た訪問着があったなあと思い探してみた。

着物はあまり着る機会がない。あとは同窓会や和楽ライブで仕舞を舞った時くらい。

当時のバッグや草履も新しいままで残っているし、母が奮発してくれた帯も、1度しか使っていなかった。

これは使えそうだなと思い、必要な小道具もそろえて一式姪の所に持って行った。

着物って着るには何が必要かも最初は分からない。

私も和楽ライブで着物と言われ、大急ぎでそろえた記憶があるので、3人の子育て真っ最中の姪にはその時間も取れないだろうと思っての事だが、大いに喜んでくれた。

私の物はいづれ姪にいくので、そろそろ初めてもいい時期だなあと思いながら。

 

成人した時に母が訪問着や羽織など、嫁に行くときのために何枚か作ってくれたが、送ってくれたのは40代になってから。

その後、創作能に出ることになり、白の幽玄な着物が必要になって母に相談したら、ピッタリなものを母が持っており貸してというと、もう着ないから持って帰りといわれ私の物に。母はお茶、お花、盆石などのお稽古で着る機会が沢山あり、60代、70代はずいぶん着物を作ったようだ。その母のものを受け継ぎ、今度は姪に引き継いでいく。姪にも女の子が2人おり、彼女たちに受け継いでいく。着物はきちんと管理すれば何代か引き継げるのが素晴らしい。

母の想いをひ孫まで引き継げるかと思うとちょっと嬉しくなった。