音楽の力

仕事用ではない、自分用のノートPCはバッテリーが調子よくないので、壊れる前にファイルを移動せねばと眺めていたら、過去の録音が出てきたのでちょっと聞いていて、涙が出た。
 
2011年の門下生コンサート、3.11の直後だった。先生から20分くらいの時間をそれぞれもらっていて、それぞれのミニコンサートだった。私はフランス->スペイン->ドイツを旅行すると運勢が変わるという自分のジンクスから、旅行にはいけないので選曲で遊ぼうと各国の曲を2曲ずつ選んだ。名曲ばかりだ。本番後の録音はめったに聞かないが、聴き始めた瞬間に当時が蘇った。この本番直前に父が入院し、2ヶ月後に肺炎で亡くなった。3.11で関東以北はどんよりと重い空気だった。今は忘れているのに、音楽でその空気感まで思い出すとは・・改めて貴重な録音でした。
 
わたし的には、リーマンショック後まともな仕事につけず、遠距離介護の真っ只中で、そして3.11・・人生で一番ピンチだったのだけど、歌っていたから乗り切れたという面もあるなあ。。
 
ちなみに、この時のプログラムは、
 
①クロリスに(アーン) 
②月の光(フォーレ
③シルの娘(モンポウ
④君の上には白い花ばかり(モンポウ
カンタータ51 No.3(バッハ)
⑥あなたが側にいれば(バッハ)
 
いつかまた、このプログラムをやりたいです。