8/28(日)に師事している先生の門下生コンサートがあるので、今月は毎週ピアニストさんと合わせ。
このコロナ禍で、都内に移動するのは心配ではありますが、背に腹は代えられぬ。
今回は、フランス歌曲を3曲。最近はアンプがとても辛く、あんちょこの歌詞カードをこっそりもって挑むことが増えた。特にフランス語はなかなか覚えられない。
身体にしみこむまでには、死ぬほど繰り返さないといけないのです。本当に覚えられなくなったら、人前で歌うのはやめるかなあ・・
若い頃は、練習している間に覚えていました。今は、書いたり、詩を朗読してみたり。
それでも、コンサートに出ると、曲が仕上がる気がするので、大事な過程です。
今回歌う曲は、下記3曲。どの曲も素敵な曲です。19C~20Cのフランス歌曲はまるで宝箱のような存在です。あとどれくら歌えるかしら・・と思いながらYoutubeで選曲しています。
・イスファハーンの薔薇(フォーレ)は、「ライラとマジューン」という、ペルシャの悲恋物語がベースになっています。ライラに夢中になった王子が最後は狂ってしまうというお話。これに、まるで薔薇の香りが漂ってくるような美しい旋律をフォーレがつけています。
・悲しき歌(デュパルク)、デュパルクは心を病んでいて、自分の作品の大半を破棄しています。なので残った曲は、どれも傑作といわれています。この曲は、病んだ彼の心情にぴったりだったのかもしれません。彼の心を慰めてくれる女性に救いを求めているような曲です。
・アイ・リュリ(ビアルド)は、心変わりした恋人をひたすら待ちながら、だんだん不安が増して、最後は裏切ったらこの村に火をつけるからね~と叫ぶ女性の変化を表現します。ビアルドという女性作曲家は、けっして美人ではないのですが、数か国語を話し、ピアニストや歌手としても才能豊かでサロンの花でした。ツルゲーネフは彼女のパトロン的存在でした。